「1時間の会議の議事録を書くのに45分かかる」。中小企業の現場でよくある光景です。ChatGPTを使えば、議事録の要約を5〜10分で作成できます。会議の文字起こしデータをChatGPTに渡すだけで、要点・決定事項・アクションアイテムを自動で整理してくれます。
本記事では、ChatGPTで議事録を自動要約する具体的な方法を、プロンプトテンプレート付きで解説します。
ChatGPT議事録要約の全体フロー
| ステップ | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1. 録音 | 会議をスマホやPCで録音 | 0分(自動) |
| 2. 文字起こし | 録音データをテキストに変換 | 5分(AIツール) |
| 3. 要約 | ChatGPTで要旨・決定事項・アクションを抽出 | 3分 |
| 4. 確認・修正 | 内容を確認し、必要に応じて修正 | 5分 |
| 合計 | 13分 |
従来の手動議事録(45分〜1時間)と比較して、70%以上の時間削減が可能です。
AI議事録ツールの比較で文字起こしツールの選び方を確認してください。
ステップ1:会議の録音と文字起こし
録音方法
- オンライン会議: Zoom/Teams/Google Meetの録画機能を使用
- 対面会議: スマートフォンのボイスメモアプリで録音
文字起こし方法
録音データをテキストに変換するツールを使います。
- CLOVA Note: 無料で月300分。スマホアプリで録音→自動文字起こし
- Notta: 月額1,200円〜。Zoom連携で自動文字起こし
- Whisper(OpenAI): API利用。1分あたり約0.6円で高精度
文字起こしの精度は90〜95%程度です。完璧でなくても、ChatGPTが文脈から補完して要約してくれるため、細かい誤認識は気にしなくて大丈夫です。
ステップ2:ChatGPTで議事録を要約する
基本プロンプト
以下の会議の文字起こしから議事録を作成してください。
## 出力形式
1. 会議概要(3行以内)
2. 決定事項(箇条書き)
3. アクションアイテム(担当者・期限を明記)
4. 議論のポイント(主要なトピックごとに3〜5行)
5. 次回会議の予定(あれば)
## ルール
- 発言者名を明記する
- 決定事項とアクションアイテムは漏れなく抽出する
- 議論の詳細よりも結論を優先する
---
[文字起こしテキストを貼り付け]
用途別プロンプト
経営会議向け(結論重視):
以下の経営会議の文字起こしから、経営判断に関わる内容だけを抽出してください。
出力形式:
1. 今回の決定事項
2. 売上・利益に関する数値(あれば)
3. 次のアクション(担当・期限)
4. リスクや懸念事項
500字以内でまとめてください。
[文字起こしテキスト]
プロジェクト進捗会議向け:
以下のプロジェクト進捗会議の文字起こしから議事録を作成してください。
出力形式:
1. 進捗サマリー(全体の状況を3行で)
2. 各タスクの進捗(タスク名・担当者・状況・課題)
3. 新たに発生した課題とリスク
4. 次週までのアクションアイテム(担当者・期限)
[文字起こしテキスト]
営業ミーティング向け:
以下の営業ミーティングの文字起こしから、
案件ごとの状況と次のアクションを整理してください。
出力形式:
| 案件名 | 顧客名 | 現在のステータス | 課題 | 次のアクション | 担当 | 期限 |
追加で、チーム全体の振り返りポイントがあれば3行で。
[文字起こしテキスト]
ステップ3:要約の精度を上げるコツ
コツ1:会議の基本情報を冒頭に書く
会議名:第3四半期営業戦略会議
日時:2026年4月9日 14:00-15:00
参加者:田中(営業部長)、佐藤(営業1課)、鈴木(営業2課)、山田(マーケ)
目的:Q3の営業目標と施策の確定
---
[文字起こしテキスト]
基本情報を冒頭に入れることで、ChatGPTが文脈を正確に理解し、要約の精度が上がります。
コツ2:長い会議は分割して要約する
ChatGPTの入力には文字数制限があります。1時間以上の会議の場合、議題ごとに分割して要約し、最後に統合する方法が効果的です。
【パート1:売上報告の要約】
[パート1のテキスト]
→ パート1の要約を取得
【パート2:新規施策の議論の要約】
[パート2のテキスト]
→ パート2の要約を取得
【最終統合】
以下の2つの要約を1つの議事録に統合してください。
[パート1の要約]
[パート2の要約]
コツ3:アクションアイテムを重点的に抽出する
議事録でもっとも重要なのはアクションアイテムです。追加のプロンプトで精度を上げます。
先ほどの議事録から、アクションアイテムだけを再度抽出してください。
各アクションに以下を明記してください:
- 担当者名
- 具体的なタスク内容
- 期限(明示されていない場合は「次回会議まで」)
- 優先度(高/中/低)
議事録の共有と管理
テンプレートの統一
チーム全体で同じフォーマットの議事録を使うことで、検索性と一貫性が向上します。
# [会議名] 議事録
**日時**: YYYY-MM-DD HH:MM
**参加者**:
**場所/方法**:
## 決定事項
-
## アクションアイテム
| 担当 | タスク | 期限 | 状態 |
|------|--------|------|------|
## 議論のポイント
### トピック1
-
## 次回予定
- 日時:
- 議題:
共有方法
- Notion: ページとして保存。検索が効く
- Googleドキュメント: 共有が簡単。コメント機能で確認
- Slack/Teams: 議事録チャンネルに投稿。即時共有
ChatGPTの業務活用ガイドで、議事録以外の活用法も確認してください。
セキュリティの注意点
議事録には機密情報が含まれることが多いため、ChatGPTに入力する際は注意が必要です。
- ChatGPT Teamプラン(月額約3,750円/ユーザー)を使用する(データが学習に使われない)
- 具体的な顧客名や金額はマスキングしてから入力する(「A社→顧客A」「500万円→X万円」)
- 人事評価や健康情報を含む会議は、AIへの入力を避ける
- 議事録の共有範囲を明確にする(参加者のみ or 部署全体 or 全社)
業務マニュアルの作り方と同様に、議事録の取り扱いルールも文書化しておくと安全です。
よくある質問
文字起こしツールなしでもChatGPTで議事録を作れますか?
会議中にメモを取り、そのメモをChatGPTに渡して整理する方法なら、文字起こしツールなしでも使えます。ただし、メモの精度に依存するため、重要な会議では文字起こしツールの併用をおすすめします。
会議の録音に参加者の同意は必要ですか?
はい。会議の録音には参加者全員の同意が必要です。会議の冒頭で「議事録作成のため録音します」と伝え、了承を得てください。顧客との商談を録音する場合は特に慎重に対応してください。
ChatGPTの要約精度はどのくらいですか?
文字起こしの精度が90%以上であれば、ChatGPTの要約は実用レベルです。決定事項やアクションアイテムの抽出精度は高いですが、微妙なニュアンス(「前向きに検討する」と「やらない方向」の違いなど)は人間がチェックする必要があります。
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